スピーカーのスペックはどうやって判断するの?

公開日:2020/06/15 最終更新日:2024/02/14

オーディオを購入する際には金額も確認する以外に、スピーカーの機能も必ず確認し金額と比較するでしょう。商品にはカタログが必ずあり、その中にはスペック表という項目があります。高性能と記載していてもどの程度か正確に判断することは難しいので、このスペック値を理解することで満足できる買い物ができるでしょう。

そもそもスペックとはどういったものか

製品カタログにあるスペック表は、その製品の性能を表にしたものです。この表をみることでオーディオの特徴が理解でき、他の製品との違いを確認できます。

本来スペックとは明細や指定という意味ですが、一般的には「仕様」を意味しています。オーディオ以外にも工業製品の性能を評価するために数値化していたりと用いられている言葉です。

主要項目には寸法や出力レベルがあり、寸法は言わば大きさのことです。購入者が大きさを勘違いすることは多く、購入後に置き場所に困ることがあります。幅は誤ることが少ない傾向にありますが、奥行きを見誤ることは多々あります。

奥行きは非常に重要な項目で、何故ならケーブルを接続する部位は背面にあるからです。購入の前には設置予定の場所の寸法を調べて、ケーブル接続ができるスペースも考慮しておく必要があります。実物をメジャーで測る必要なく、カタログの表をみることでその規格を確認することができます。

出力レベルについてはそこまで気にする必要は実はありません。出力レベルとは能率や感度を表す項目で、簡単にまとめると電気を音に変えるための効率をあらわしています。家庭用のオーディオでは85dB前後があれば十分と言われており、製品の多くは家庭用に合わせてこの数値前後で調整されています。よってこの数値をそこまで気にする必要はありません。

注意しておくべき項目は許容入力

オーディオのスピーカーは電力で動作しています。正常に動作するためには電力の値に気を配る必要があります。カタログの表にある許容入力という項目は特に確認しておくべき点です。

許容入力はスピーカーが動作する入力電力の最大値を示しており、これを超える電力を送り込むと故障の原因になるからです。基本的に家で使用する際には気にする必要がなく、大半の製品が家の電力に合わせて設計されています。

仮に大音量で隣近所に響き、家を揺さぶる程の音量であっても、出力は10w程なので故障の心配はなく正常にスピーカーは動いてくれます。大半の製品は数10wから100w超の設計になっているので製品に問題が起こることはないでしょう。

ただしパワーアンプを使用することを前提として考えて際には注意しておくべきです。パワーアンプの最大出力が製品本体の許容入力を超えないことが大切です。

実際に判断するにはどうすればいいのか

オーディオは製品によって性能は異なり価格も異なります。しかし現在販売されているオーディオは総じて高性能であり、こだわりのある方以外はどの製品でも満足できるでしょう。

スペック表に記載されている規格は実際に設置するので重要ですが、それ以外はこだわりがなければ試聴することが何よりもわかりやすいです。「どれがいい音なのか」や「好みの音」といった点は、数値ではあらわせない個人差があるものです。

スピーカーの大きさによって「低音の良質な再生が期待できる」、「一体型だと良質な音が再生されにくい」など多くの人の意見があることは事実です。しかし各社努力してより良い音を再生できる様に工夫しています。結局は「自分がどう感じるか」が大事ですが、それぞれのスペックについて学んでいくよりも実際に試聴し、自分にとって良いものを購入することが1番です。

判断材料としては試聴し耳に違和感のない音を出すスピーカーであるかです。違和感は人それぞれですが、代表的なものとして「高音がひどく耳が痛いこと」や「低音が耳に残る」ものです。逆にそれが魅力と感じる方もいるでしょう。

音に違和感がないもので設置予定の場所に設置できる規格であるなら、後はデザイン性と価格で決めるとよいでしょう。結局は自分にとってよいと思う製品が、自分にとって最高のスペックを誇るオーディオなのです。

オーディオを購入する際、カタログ表でスペックを確認できます。手持ちの機器やパワーアンプをと考えている場合は、マッチングが重要なので十分確認が必要で。単体で購入する場合、設置場所とサイズが合っているか以外は好みになります。

視聴することで音に違和感がないことや好みの音を出してくれるかを確認するほうが、スペック表を確認するよりも重要です。細かな知識よりも実際に体感し、デザインが部屋に合うのか等インスピレーションで購入するほうが満足度は高いと言えます。

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