アナログかデジタルかでオーディオ機器の買取査定額は変わる?

公開日:2021/08/01 最終更新日:2024/02/12

引っ越しや部屋の整理のために、ご自宅の古いオーディオの処分を検討している方もおられると思います。オーディオ製品にはさまざまな種類があって、譲り受けたものであったりすると、価値があるものなのか、どう処分したらいいのか困りますよね。そこで今回は、オーディオのアナログ製とデジタル製の違いや、査定額について解説していきます。

オーディオ機器におけるアナログとデジタルの違いとは?

オーディオにおけるアナログとデジタルの違いは、代表的なのがアナログでは「レコードや磁気のカセットテープ」、デジタルが「CDやMP3」などのデジタル処理されたものです。両者の違いについて、以下でくわしく説明します。

■記録方式

記録方式、つまり録音のやり方に違いがあります。「音」という物理現象は一般的には「波形」で表すことができますが、これをそのままの形でレコードや磁気テープに記録するのがアナログ録音です。レコード録音について古くでは、マイクで拾った音をそのままレコード盤に刻んでいく「ダイレクトカッティング方式」が行われました。

ミュージシャンたちがマイクの前に集まって一回で収録する方法なので、その場の雰囲気やライブ感といったものがリアルに収められることになります。これは今日のデジタルにはない、大きな魅力といえるでしょう。

一方デジタルは、音の波形を細かく区切って数値化することにより記録します。現在ではデジタル技術の進化により一概にはいい切れませんが、レコードのように曖昧で微妙な部分が表現しづらいというのがデジタル録音の特徴になります。

■音質

アナログ方式だと音の波形をそのまますべて記録していきますが、デジタルのCDに関していえば、人間が音として認識できる周波数帯域である20Hz~20KHz以外の音はカットされています。こうしたデジタル処理がほどこされていることが、音質の違いを生む原因になっています。

アナログは音の波をそのまま取り込むので「温かみがある」、デジタルは音を分割して加工しているので「クリアできれい」と一般的にはいわれます。

■音の劣化

レコードやカセットテープは、繰り返しの再生で摩耗したり伸びてしまうため、劣化して雑音が入りやすくなります。アナログ製品は経年劣化が避けられません。また録音したものをコピーするたびに、元の波形が崩れていき音質が低下していきます。

その点、デジタルは再生するときに劣化しづらいですし、音を数値化したものなので、コピーしても数値に変わりはなく音質の低下もありません。

以上のような違いが両者にはありますが、ご存知のとおり現在ではデジタルが主流になっています。

その理由は「劣化しない」「コピーが容易にできる」「プレーヤーがコンパクト」という点が挙げられるでしょうか。しかし、最近ではアナログのよさが再認識されて、欧米ではレコード生産が100万枚を突破するなど、レコードブームの起こりつつあることも見逃せない事実です。

アナログかデジタルかでオーディオ機器の買取査定額は変わる?

人気が再燃してきていることもあり、いま世界にたくさんいるオーディオ愛好家から注目されているのはアナログオーディオです。アナログのよさが改めて評価されることで、アナログの中古音響機器の価値が高まっています。家電製品は一般的には古くなるほど価値は落ちるものですが、オーディオの場合は特殊で、場合によっては最新の機器よりも高い値段がつくことさえあります。

最近では、アナログのカセットテープの国内製造が終了したためにレアなお宝として注目を集めていたりしますが、同様に生産の終了したヴィンテージオーディオなども人気が高まっています。ヴィンテージ品やブランド品で保存状態がよかったり、メンテナンスがよくされているような場合にはかなりの高額で取引されることがあります。

一方デジタルオーディオに関しては「高解像度の音質」を実現する「ハイレゾ」機器が大人気です。ハイレゾはCDやMP3の数倍〜数十倍の情報量をもつ音源で、きめ細かい高音質な音を表現できます。インターネット環境のインフラが整ったことで、ハイレゾは急速に普及することになり、その需要はたいへん高くなってきています。

より高値で買取してもらうために行うべき工夫

次に買取額を少しでも高くするためのコツをお伝えしていきます。査定に出す前に「きれいに掃除する」「付属品を必ずつける」といったことはよく知られていますから、以下ではそれ以外の方法を説明します。

■キャンペーンを利用する

買取専門店のホームページには期間限定で「買取金額アップキャンペーン」といったものを行っていることがよくあります。いろんなページを普段からチェックしておいて、キャンペーンのタイミングを積極的に利用しましょう。

■まとめて買取に出す

店舗によりますが多くの場合、単品で出すよりも複数の製品をまとめて査定に出すと査定額がアップします。アンプだけで出すのではなく、アンプ+プレーヤー+スピーカーといった具合にセットで出してみるとよいです。

■タイミングも大事

市場価値が高いタイミングで出すということも大事です。デジタルオーディオ製品に関していうと、新製品が次々に登場して入れ替わりが早いため、過去の製品はどんどん価値が下がっていきます。ですから、デジタルオーディオの場合は不要になったら、なるべく早く買取に出すのがお得です。それ以外の製品に関しても、価値の変動は起こるため、タイミングを見極めることが大事です。

ここまでオーディオ機器におけるアナログとデジタルの違いや業界の動向について解説してきました。デジタル主流の世の中ですが、温かみのある音でアナログが再び脚光を浴びて、中古市場が盛り上がってきています。古いものだから価値がないと思っていたものでも、予想外に高値がつくこともあるのです。もしご自宅に使わないままのオーディオがあるようでしたら、一度買取専門店に相談してみてはいかがでしょうか。

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