スピーカーの耐用年数は?寿命を延ばすためのポイントもご紹介!

公開日:2022/01/01 最終更新日:2024/02/12

音楽を嗜む人の多くが生活を共にしているスピーカー。大事なスピーカーですからできるだけ長く使っていきたいですよね。今回はそんなスピーカーを大切に使用するために劣化の原因、劣化してしまいやすい部品や適切な保存の方法についてご紹介していきます。

スピーカーの耐用年数と壊れやすくなる原因は?

スピーカーは「音が出なくなってしまった状態」が寿命とされています。寿命は各部品が劣化してしまい音を出す機能を完全に失ってしまうことで訪れます(劣化した部品を交換して音が出るようならまだ寿命ではありません)。

スピーカーの寿命は、使用法やその機種によっても大幅に変化します。スピーカーの寿命は「使用や保管環境の問題」が大きく関わってきます。以下ではスピーカーの使用や保管環境の注意点をご説明します。

スピーカーの使用や保管環境

スピーカーの使用や保管環境には直射日光、乾燥・湿気・温度変化が要注意です。スピーカーの部品に用いられているウレタン製・ゴム製のエッジや、紙製・樹脂製の振動板は直射日光の紫外線によって劣化し、乾燥や温度変化にも弱いです。直射日光によってスピーカー内部の温度が上昇すると故障の原因となります。とくに注意しなければならないのは湿気です。湿気は振動板や吸音材のカビ、磁気回路や配線端子の錆など多くの悪影響を及ぼすので充分に注意しましょう。

劣化しやすい部分は?

スピーカーの劣化しやすい部分はどんな種類でも基本的には共通しています。以下では劣化しやすい部分と症状について説明します。

エッジ

エッジにはウレタンエッジ・ゴムエッジ・布エッジが使われており、直射日光に弱い性質があります。とくにウレタンは湿気を浴びすぎると加水分解してしまい、経年劣化でボロボロになってしまう症状が現れます。手入れをせずに劣悪な環境に置き続けてしまうと1~3年で耐久性が低下し、振動板を支えられなくなり異音が発生するようになります。

ボイスコイル

ボイスコイルは、ボビンと呼ばれる芯材に銅線などの線材を巻きつけています。ボイスコイルの劣化はこの芯材・線材が劣化することが特徴です。線材は金属製なので、空気に触れ続けると錆びてしまいます。

振動板

振動板が劣化してしまうと、音圧・ボリュームなどに影響が出ます。特徴は振動板表面の小さな傷や亀裂などが見られるようになることです。コーン部分の裏側に、錆が付着していることもあります。

ダンパー

ダンパーの劣化はダンパー自体の弾性(はずみ)が変化したり、変形したりすることです。ダンパーが劣化してしまうと、雑音が混じりやすくなったり、ボイスコイルが破損してしまうこともあります。

スピーカーケーブル

ケーブルは皮膜でおおわれているので丈夫に思いがちですが、意外にも内部の同線は断線しやすく、皮膜も劣化が進みやすい部品となっています。とくに入力端子のプラグは、金属が剥き出しとなっているため注意が必要です。

スピーカーの寿命を長くするには?

適度に通電させ、不要の際は電源を切る

スピーカーに使用されているコンデンサーは、通電によって寿命が短くなっていきますが、かといってまったく通電させずにいても傷んでしまいます。使用時に適度に通電させ、不要の際は電源を切るようにしましょう。

スピーカーの使用や保管環境に気を付ける

上述した通り、スピーカーの各部品は、直射日光や乾燥・多湿・急激な温度変化に弱いです。劣化の原因となるような場所での使用や保管は控えるようにしましょう。具体的には直射日光は避け、湿気の溜まりやすい押し入れの中などは避けるようにしましょう。

いかがだったでしょうか。スピーカーの部品はどれもとてもデリケートです。長く付き合っていくためには適切に保管をする必要があります。上記した内容に注意しながら、快適な音楽ライフをお楽しみください。

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